◎この自費出版メインページの内容 
当房の和本自費出版の特徴
本俳句集・短歌集自費出版の勧め
資料検討から納本までの流れ
句集歌集自費出版こぼれ話
句集歌集自費出版成功のマニュアル 

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当 房 の 自 費 出 版 の 特 徴

★美しくて堅牢な布貼り(堅芯)表紙の、オリジナル和本の俳句集・短歌集専門です!

手造りの温もりのある、しかも、端麗な、他所で手に入らない手綴じ製本の和本です。

俳句集短歌集和本7
〈 装 幀 布 の 種 類 〉
A5版  @紺  A緑  B赤  C鼠  D茶(紬風)  E唐草  の6種

(B6版・A6版は  @紺  A緑  B赤  の3種)
A5版は康煕綴じ(左下円内写真=角に飾り綴じ有り)
B6版・A6版は四ツ目綴じ (角に飾り綴じ無し)
下左より
A5版 約21cm×15cm
B6版 約18cm×13cm
A6版 約15cm×11cm
(A6版=本文はがきサイズ)
俳句集短歌集和本6俳句集短歌集和本5
★最少10部から、手頃な料金で出版できます!
必要な部数だけ、しかも、本格的な俳句集・短歌集をお求めの方に最適です。

制作例ー布装幀ハード芯)
A5版200俳句集×33部=¥146,000−    
B6版200俳句集×33部=¥125,000−    
A6版100俳句集×33部=¥ 93,000−    

A5版200短歌集×33部=¥158,000−    
B6版200短歌集×33部=¥137,000−    
A6版100短歌集×33部=¥ 99,000−    


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續シ透明の和紙の上で貴方の俳句や短歌が栄えます
写真ページを多く入れた句集歌集も
数多くの合同句集合同歌集も手掛けてきました。下はその一部です。
著者の手書き(筆・ペン)の複製句集・歌集も受注可能です。ご相談下さい。
特別に15首だけの句集を作ったこともあります。厚さ3ミリ弱、表紙は布にカラー印刷。


★予約(原則=予約制)は今すぐ! 原稿整理に最長10ケ月お待ちします!
貴方は仕様を選択し、貴方の指定した期日に送稿するだけ、
もちろん、即注文も大歓迎です。

            
★予約月数×1%(最大10%)を総額から値引きします!
決断を先延ばし先延ばしして、機会を逸した人を多く見てきました。

★納期は入稿から原則2ヶ月です。1ヶ月目には実際の仕上がりを確認・校正出来ます。
1ヶ月目に実際と全く同様に1冊を仕上げてお手元へ、それを校正して頂きます。

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●本体が和紙で  表紙はUVカット透明フィルムコート

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●うめ、さくら、ぼたん、すいせん、ゆうがお、はぎ、つばき、かきつばた、ゆり、あおい、きく、ききょう、の12色を揃えました。


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俳句集・短歌集自費出版の勧め

俳句集・短歌集は貴方の自分史です
 
  [石の墓標でなく紙の墓標を]この言葉は、「自分史を書き残そう」という啓蒙運動を、全国的に繰り広げている福山琢磨氏の言葉です。その点、俳句・短歌を永くなさってこられた方々は倖せだと思います。自分の俳句・短歌を制作年次順に纏めれば、それがそのまま本当の意味の(虚飾の少ない)自分史となって、親しい人々に残せるからです。 
  俗に洋紙百年、和紙千年と言います。その和紙を布張りの堅牢な表紙で綴じた、当房独自の和綴じ本(他所では入手困難かと思います)は、貴方の生の証を残すのに最適です。布表紙の洋本も丈夫ですが、もっと長持ちします。
 そして何より、その美しさが贈った方に感激されます。「内容はともかく、装幀がとても美しいと大いに褒められました」とは、良く戴く感謝のお手紙です。 
「思い立ったが吉日」です
  既に数多くの作品(俳句・短歌)をお持ちでしたら、俳句集・短歌集の上梓を、今こそご検討下さい。「何時でも出来る」でなく「何時までに仕上げる」でないと、結局「何時まで経つても出来ない」になり勝ちなのが、人情ではないでしょうか。
 是非、この機会に俳句・短歌による貴方の「自分史」を残されること、強くお勧め申し上げます。
還暦・古稀の記念に最適です
   また、俳句・短歌を趣味とされてきたご両親・祖父母をお持ちの方々には、還暦・古稀・喜寿・傘寿のお祝い等に、俳句集・短歌集の自費出版の後押し、或いはお手伝いをされることをお勧めします。作品をパソコンで打ち直してあげる(但し、念には念を入れ正確に)だけでも、力強い応援です(入力料が値引きされ経済的にも大変お得です)。一生分の親孝行になるかも知れません。
  おそらく子さんや孫さんにとって、ご両親や祖父母の人生の哀歓(特に秘めた想い等)を知る機会は、作品を通してでなければ、得られないかも知れません。
 俳句集・短歌集は遺す者にとっても、遺される者にとっても、きっとかけがえのないものになることでしょう。或いは、惜しまれて旅立たれてしまった方の句稿や歌稿を纏めて故人を偲ぶよすがとするのも、これ以上ない供養ではないでしょうか?

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自費出版俳句集・短歌集の制作行程
 
俳句集短歌集自費出版の行程表

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俳句集・短歌集自費出版こぼれ話
 

さまざまな人々それぞれの人生


  検察のトップを極められた方、過去を捨てた大阪あいりん地区の日雇い労働の方、経済的には何不自由ない裕福な方、本当につましく年金で暮らされているご高齢の方、波乱万丈の人生を歩んでこられた方、比較的平坦な道を辿られた方、と、当房で俳句集・短歌集・川柳句集を自費出版された方々の人生もまちまちです。
  人生の大半を病と闘ってこられた方、車椅子生活の方や、悪性腫瘍の再発でご自分の短歌集の完成を一日も早くと、待っていた方もいらっしゃいました。今も、心を病んでいらっしゃる方もいます。さまざまな方々の自費出版された、俳句集・短歌集・川柳集はそのまま、それぞれの人生を映し出す自分史になっています。

キラリと光る作品が

  自費出版された作品集は、専門家の立場から見れば、完成度の高い作品の粒が揃った方、失礼ながらそれなりの方、とこれもまちまちかも知れません。ただ一つ言えることは、例えば100句(首)の中には、その方でなければ作れなかったであろうと思われる、職業作家に勝るとも劣らぬキラリと光る作品が、必ず幾つか見つかります。ここに、自費出版の意義があると思われます。 「みんなちがって、みんないい」(金子みすず)のではないでしょうか?

短歌・俳句で綴る戦時下の青春


  若き衛生兵としての出征から、戦後の細菌検査技官としての自分史を短歌集に綴り、5集予定中の第4集まで自費出版されたところで、帰らぬ旅に発たれた方がいます。 出征の経験を、短歌や俳句で綴られる方は、沢山いらっしゃいます。 もっとも、その戦後も早足に遙か彼方へ遠ざかりつつありますが…。 
 短詩形という少ない文字数のため、かえってその戦時体験の一瞬が鮮明に浮き彫りされる場合もあります。

征き死なん陽にきらきらと春の海

  海軍飛行予備学生として、幾度かの特攻出撃の機会を運命のいたずらで免れ、後年を公認会計士として活躍され、数年前に八十余歳の天寿を全うされたG・H氏の句です。氏は会計学関係の著書も百冊程出版され、大学の教壇にも立たれた方でした。氏は青春の二年間を、土浦、筑波、松山、博多、元山(旧朝鮮)等の航空隊の戦闘機隊基地に訓練生、教官或いは実戦隊員として転勤され、終戦を谷田部海軍航空隊(千葉県)で迎え、九死に一生を得ました。
 氏の体験は晩年に「征き死なん春の海 ー海軍飛行予備学生の日記ー 」(税務経理協会刊)という著書にされ、筆者はその1部を寄贈されました。氏は、それとは別に、上記の句を含むご自身の飛行予備学生としての生死のギリギリの際にあった二年間の俳句を纏めて、俳句集として当房で少部数ですが自費出版されました。
 それと前後して、氏の趣味であった海外旅行の際の紀行吟を数回、やはり当房で俳句集として自費出版して頂きました。晩年には、更にお手許の句稿の全てを整理し数回に分けて句集を自費出版して頂き、最後にはおそらく恩師に当る方の遺句集まで纏められ自費出版して、静かに旅立って行かれました。氏はお手紙で「例え拙い句でも、自分が詠んだものを抽斗の隅に置いたままで逝くのは不憫なので、整理して置くだけ」というような趣旨を述べていらっしゃいました。
  氏の上記の「征き死なん春の海」は、虚飾のない日記として、氏の純粋なお人柄を偲ばせ、又この時期に先急ぐように散っていった氏の弟や同期の桜の心情を偲ばせる好著で、この小文を記すに当って涙と共に読み返しました。練習生として後には教官としての猛烈な飛行訓練の寸暇にも、膨大な文学書を読み、懸命に生きることが即ち死に直進せざるを得ないという、矛盾に苦悩する氏の心情が正直に吐露され、その青春像が見事に浮き彫りにされています。又克明に記された日記の端々に、本当に可憐とも思える、秘めた抑えた恋心が、数多くの俳句に託されています。
   「ふたりゆくふたりの夏野昏れはじむ」

ペアーの俳句集

  一番小いさな判の俳句集の最少部数の自費出版ですが、同じ村の80才を越えた独り身同士の茶飲み友達との見開き対の俳句集を、約1年の間隔で4回出版された方がいらっしゃいました。(最後に出されてから随分年月が経っているので、もう旅立たれたのかも知れませんが…)
  一冊の前半がご主人の俳句集で、後半が奥様の短歌集とか、或いはご主人が短歌で奥様が俳句という例、も少なからずあります。又、奥様が俳句集を出されて1年を置かずにご主人の俳句集も自費出版されたと言うような例も珍しくありません。ご夫婦の趣味が同じ、或いは似ているのも、和やかな晩年の暮らしぶりを偲ばせます。

逆縁の哀しみ

  何とも胸が傷むのは、御子息や娘さんに先に逝かれたいわゆる逆縁です。その哀しみを乗り越え、俳句に或いは短歌に昇華していらっしゃる方々も少なくありません。抑えた感情がかえって読者の胸にそくそくと伝わってきます。
 下記の前の句は、38歳のご長子を亡くされた翌年に自費出版された、作者の第一俳句集に記載の句、後の句は、更に十年後に自費出版された第二俳句集に記載された句です。

 「逆縁の身のをきどころ冬畳」  「逝きし子の数で止まりぬ年の豆」
(仲瀬美智子)  

卒寿を越えた弟子のために

  93歳という高齢の婦人のお弟子さん(但し、電話のお声はせいぜい60歳代位にしか聞こえず、お元気そうで驚かされました)の為に、例え20〜30部という少部数の俳句集で良いから遺して置くようにと、恐らく少し年下の先生みずから当房の資料を取り寄せられて、選句や序文の労をとられて自費出版に至ったという、本当に師弟愛にあふれた、心温まる例もあります。しかも、その俳句集には、さすがに完成度の高い俳句が並んでいて、師の力入れが納得できました。こうした仕事をさせて頂くのは、実にさわやかで気持の良いものです。
 師の献身的な協力がなければ、日の目を見なかっただろうと想われる俳句集・短歌集は数多くあります。

俳句集・短歌集を手をする直前に

 俳句集の出版の1週間ほど前に倒れられ、意識不明になってしまわれた方(後に一時恢復されました)、さらには、短歌集を自費出版発注後10日で旅立たれた方もいらっしゃいます。後者の場合は、預かっていた前金の範囲に部数を減らし短歌集を作り、ご霊前に供えられたらと、一応お勧めしましたが、(義理の?)娘さんの強い要望により解約・返金しました。注文された故人のためにも、もう少し強く押すことも考えたのですが、(出来上がった短歌集を実際受け取る方が)望まれぬ歌集を自費出版するのは、当方も気が進まなかったこともあり、断念せざるを得ませんでした。先方にも、何か事情があったのでしょう。
  もちろんこんな淋しいのは例外で、お元気な内に古希・喜寿・傘寿の祝い等に、お子さん達が代わって自費出版して贈られ、晩年に於ける最大の記念となったと喜ばれている方々が数多くいらっしゃいまます。

娘達に背を押されて

  「二人の娘達のたっての勧めで、重い腰を上げ俳句集の自費出版に踏み切りました。でも、出して本当に良かった」と「あとがき」に記した方がいらっしゃいます。御子息や娘さんが母や父の、弟や妹が高齢の姉の俳句集・短歌集の自費出版の後押しをされている例は、枚挙にいとまがありません。
 経済的な応援に限らず、選句の為の入選句の整理や清書(或いはパソコン入力)等の労力の提供、近親者の温かい励ましの言葉、資料の取り寄せだけでも、自費出版に踏み切るための、大きなきっかけになるのではないでしょうか。

忘れないこと、想い出すことが最高の供養

  亡くなられた作者を偲ぶよすがとして、遺句集・遺歌集を近親者、友人、後輩、弟子に当る方等が自費出版されることも、本当に数多くあります。ご主人の遺歌集を自費出版された奥様が「私にとってだけでなく、子供や孫達にとっても、何時までも身近な存在として主人を忘れない、想い出す一助になると思う。それが最高の供養だと思います」と語られました。全く、その通りだと思います。

枯れぬ詩心

  最近、続けて米寿、95歳という二人の男性の短歌集・俳句集を自費出版のお手伝いをさせて頂きました。お二人とも(お電話ですが)お声が若く頭の回転も明晰で、しっかりした文字の原稿を書いていらっしゃいました。何より今も現役で短歌・俳句の投稿に励んでいらっしゃるという、いまだに枯れぬ詩心に感銘を受けました。同じ長生きをするのであれば、こうありたいものだと思いました。

若き日の父の涙、娘時代の母のセピア色の恋


  (本人が既に亡くなったことを知らせる賀状の返礼で、)御子息から、「今となると自費出版で遺された短歌集が形見となってしまったが、子供の私達が知らない、でもなぜか懐かしい父を発見しました」という趣旨の、感謝の言葉を頂いたこともあります。父や母の青春時代の哀歓などは、自費出版で遺された俳句集・短歌集で初めて知る場合が多いようです。  

逢ったことのない懐かしい人びと

  「先ほど届きました」ご自身の自費出版した俳句集を手にした喜びで、受話器の向うの声がまるで若い娘さんのように弾んで響いていました。二年程して、やはり御家族からのお葉書に、既に亡くなられたこと、自費出版で俳句集を遺して貰って良かったと、記されていました。電話のあの弾んだ声がよみがえって来ました。
 その方は、自分の付けた題名で随分迷っていらっしゃたので、今の題名の前に「遠○○」と付けられたらどうですか?とアドバイスをして、喜んで採って頂きました(もちろん普段は、作品の内容に係わる口出しは原則的にしません)。若くして離れた故郷を偲ぶ俳句が数多く、印象的でしたので…。
 お顔を拝見したこともなく、作品と手紙と、せいぜいお電話のお声だけの出会いですが、永いお付き合いがあったような懐かしい人びとが数多くいます。

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俳句集・短歌集自費出版成功のマニュアル

自費出版は大手業者に頼みさえすれば、成功するでしょうか?
  全国の出版社の総数は4,391社で、1位東京(3,315社:77.8%)、2位大阪(188社:4.4%)、3位京都(138社:3.2%)で、ダントツで東京に集中していることが分かります(出版ニュース社『出版年鑑2005』より)。これら出版社の中には、報道出版、教育図書、技術書等の専門分野を絞って活動している出版社も多く、実際に自費出版に携わっているのはごく一部の出版社ではないかと思われます。
  その中から、まず第一に自費出版に積極的な出版社を選択しなければなりません。第二に、俳句集・短歌集の自費出版は、それを得意とする出版社と契約することが大切です。なぜなら、俳句集・短歌集の制作には、編集者に季語・旧かな遣いや文語・文語文法、更には、文学史(古典・漢詩や小説)的な広汎な知識が要求されるからです。当房は平成元年から、俳句集・短歌集専門の自費出版に携わって参りましたので、そうした文学的素養を身につけるべく、及ばずながら日々努力しております。
  当房のご注文主様は、ご自身又はご親族の俳句集・短歌集を30〜100部制作して、親族・知己・句友・歌友に贈りたいという方が大部分です。200部以上制作される方は年間通してもそんなに多くありません。当房は、対面による制作進行はあえて採らず、全て郵便(補助的に電話・FAX・メール)による制作進行です。だからこそ、近親者だけに残すため、ごく少部数の句集・歌集を自費出版したいという方に配慮して、最少10部からの受注(例外的に20部からの新製品あり)を、大過なく19年間続けて参りました。
  大手自費出版業者のほとんどは、東京にある言っていいでしょう。大手自費出版業者は確かに総合力を有しますが、自費出版に限った場合、ある程度纏まった制作部数・制作費用が前提となる等の制約を勘案すると、誰でも気軽に利用出来るとは限りません。
  俳句・短歌・川柳は随筆・自分史・小説等に比べ文字数が少なく、一定の型を持っているので、通信連絡による自費出版に何ら不自由を感じません。通信手段が発達した現代においては、時間と費用の有効利用のためは、むしろ優れた方法です。

「自費出版の費用は高い」か?
  時に「自費出版の費用は少部数なのに高い」と書かれたものを目にしますが、それは「少部数なので(1冊当たり)割高につく場合がある」が正確です。文字入力・レイアウト・製版のように10冊作る場合でも1000冊作る場合でも同じように掛かる手間があります。10冊を輸送する費用が100冊の場合の10分の1で済むわけではありません。製本の機械に掛ける場合(洋本)、30冊を作るのに1000冊掛けるのとほぼ同様の機械の調整など前準備、清掃等の後片付けの手間が掛かる場合もあるでしょう。営業や編集担当者の費やす時間も、制作冊数に比例して少なくなる訳でもないでしょう。例えば、最少発注単位で仕入れた一般的でない色の表紙用紙が9割以上在庫で残り、デッドストックとして無駄になる可能性が生ずる場合もあるでしょう。
  (洋本の場合ですが)「10冊でも作れますが、100冊と同じ費用をご負担頂かないと採算に合いません」と本音をおっしゃる自費出版業者もいます。
 その辺の事情も、前項で触れた「自費出版を得意とする出版社」であるかどうかによって、コストの違いが生ずるかも知れません。つまり、積み上げた自費出版のノウハウによって時間や材料の効率良い利用を計り、少部数出版のコストを抑える等の工夫が自費出版の出版社には特に求めらるからです。以上を勘案した上で、実際の出来上がりに近い実物見本を手にして、初めて見積もり費用が妥当かどうか判断すべきではないでしょうか。
  当房が「和紙」「和本」「布表紙」に拘ってきたのは、上記の事情で、どうせ目に見えない手間の部分で割高感が避けられないのであれば、逆に目に見える部分は、材料も良い物を使い長く保存に耐えうる、しかも高級感溢れるものにしないと、かえって「もったいない」と思ったからです。又、手折り、手綴じで機械化に不向きな和本を、もっと丈夫で保存性の良いものにすれば、俳句集・短歌集にこれほど適した、美しく、古くて今斬新な、和の素材はないと思ったからです。少部数で充分足りるという方に、あえて無駄になる大部数を制作して頂くより、少部数で当方も採算の合うお見積もりをさせて頂く、その代わりその費用を上回る満足感を味わって頂こう、と考えた訳です。幸いこうした印刷・製本・出版業界の事情に詳しい方ほど、当房の俳句集・短歌集を「(品質に比べて)安い!」と評価して戴いております。

相談すべき人には事前に相談し、決めたら迷わない
  自費出版において俳句集・短歌集の纏め方としては、作句・作歌の年代順(句誌・歌誌の掲載順)に並べるのが一般的です。更には所属誌の変遷、或いはその他の何らかグループ分けに従って、中扉で幾つかのパートに分け洒落た目次を設ける方もいらっしゃいます。これは句集・歌集に奥行や重厚感を持たせる良い方法の一つだと思います。しかし、そこまで技巧を凝らさなくても、例えば100句の俳句、100首の短歌を作歌順に並べただけの俳句集・短歌集でも、既にそれは単純な100句・100首の羅列でなく、そこに作者の個性的なリズムと起承転結が生じています、これこそまさに、虚飾のない「自分史」ではないでしょうか。
  扉の次に肖像写真や記念となる写真、ご自身の描いた画を入れる方もいらっしゃいます。あえて何も入れない方もいらっしゃいます。何も入れなくても、古くてしかも斬新な和綴じの美しさ、布貼り表紙の温もり、半透明の和紙の上に映える貴方の作品と余白、それだけで和のシンプルな美が生み出されます。
  画も入れたい、写真も、家族の小文や句友のお祝いの辞も、と計画をふくらませ、それを実現される方もいらっしゃいます。しかし、計画を広げすぎて、却って計画倒れになってしまった方も少なくありません。残念なことだと思います。シンプルな美しさも捨てがたいものなのに…。
  「人の好みは十人十色」と申します。例えば装幀布の色でも「紺」「緑」を選ぶ方もいれば「赤」「唐草」に決める方もいらっしゃいます。「無難、万人向け/平凡、ありきたり」「ユニーク、独創的/奇抜、一般受けしない」と何でも表裏相反する評価があります。「無難」でしかも「独創的」なものは、余り思いつきません。
  第三者は、その人の好みで評価しますので、他人の評価ばかりに重きを置くとそれに振り回される結果になります。信頼できる相談者があれば事前に相談して、最後は自分の好みで決めて下さい。決めたら迷わないで下さい。 

原稿は完璧と思ってから、最低5回以上読み返す
  原稿は、もう間違いは無いと思ってから、最低5回以上読み返して下さい。10回でも、多いとは思いません。例えば、300句の句集・300首の歌集の手書き原稿の中に、1字の誤字・脱字・判読に迷う文字も無かった方は、数えるほどしかいらっしゃません。5回読み返せば五指に余る誤字・脱字が見つかっても驚くほどのことはありません。入力作業の段階で300首集の原稿の中に6対の短歌のダブりを発見したことさえあります。それほど人はミスを犯しやすいのです。他人に清書して貰ったり、パソコン入力して貰った原稿は特にしっかり見直して下さい。当初の手書き原稿の時より、更に新たなミスが増えていると考えるのが妥当です。
  本人が、もしうっかり書き違えてもそれで意味が通ってしまえば、もう本人以外はそれをミスかどうか判断出来ません。本人が見つけて直すしかありません。初歩の初歩ですが、本人が何回も読み返すしかこのミスを発見する方法はありません。これを怠っているのではと思われる原稿を目にする事があります。出来上がった自分の歌集・句集を笑顔で抱きしめるためには、この辛抱強い作業は欠かせません。

著者校正こそ正念場
  当房の場合、製作工程の中間、原則入稿1ヶ月後には実際と全く同じに仕上げた句集・歌集を依頼主に郵送し、著者校正をして頂きます。この段階を経ますので、仕上がりの外観が当初の想いと異なったという行き違いは、生じていません。
  実際と全く同じに仕上がっているのですから、心も浮き立つでしょう。しかし。この時こそ、鵜の目鷹の目で、誤字・脱字・誤植を探して頂かなくてなりません。人によってはクセ字もありますから、本人でなければ気付かない誤植もあるかも知れません。ここでも、最低5回の読み返しをお願いしております。他ならぬ自分の句集・歌集が誕生するのですから、人生ここ一番の集中力を、発揮して頂かなくてはなりません。
  ところが、これを妨げる事態が生ずることがあります。人によりますが「作品を推敲したくなる」という衝動です。「推敲」の語源は、ご存知の方も多いと思います。或る男が五言絶句を推敲しながら通りを歩いていて、うっかり貴人の行列を乱したため、従者達に取り押さえられた。貴人が訳を尋ねると結句を〈「僧は敲(たた)く月下の門」とすべきか「僧は推(お)す月下の門」とすべきか思い悩んでいたため〉、と答えると即座に〈「敲(たた)く」が良いのでは〉と言われたという、中国のなんとも優雅な詩的な故事によるものです。
  この期に及んで、推敲したくなる気持ちも分からなくはありません。しかし、推敲が怖いのは推敲で直された箇所が二度手間になったり、新たなミスを誘発する可能性を生じさせることだけでなく、注意力が校正(誤りを正す)でなく推敲(もっと良い作品にしたい)に向けられているため、心ここに在らずで、通常、本人なら決して見逃すはずのないミスまで見逃したりすることです。上の空では何度読み返しても校正にはなりません。これでは本末転倒です。
  そこで当房では、推敲をしても良いから、完全と思えるまで(これで、万一ミスがあっても笑って諦めるの心境)校正してから推敲して下さい、と当初の資料の段階から、くどいほどお願いしております。推敲は、手書き原稿が自分の手を離れるまで、これも是非守って頂きたい初歩的な原則です。
  当房では即注文も勿論歓迎ですが、予約注文(前金必要)を原則としています。予約1ヶ月につき1%制作費用を値引きさせて頂いております(最長10ヶ月)。上手に利用すれば経済的ですし、原稿を推敲する時間も充分とれると思います。しかし時折、「1年、2年掛けてゆっくり選句(歌)しますので…」と決断を先延ばしにされる方がいらっしゃいますが、時間を空け過ぎて心ならずも挫折する方も、多く拝見してきました。「作りたい。よし、作ろう」という熱い心の湧いた時でなければ、事は成就しにくいようです。手許に既に書き溜めた作品があるのであれば、10ヶ月掛かって選句(歌)出来ないものは、恐らく3年経っても完了することはないでしょう。

自費出版は貴方が指揮者です
  以上をお読み頂けば、仮に、見積料金を更に割り増しして頂いても、自費出版の業者側から校正について「完全保証」は無理だ、とご理解いただけると思います。「完全保証」できるのは著者校正で入れて頂いた朱(訂正指示)に対して、だけです(当房では、訂正指示を違えた場合は、完品に作り直しをお約束します)。
  分かり易く冠婚葬祭の通知のハガキで考えて見ましょう。例えば、印刷業者が善意で納期を短縮するため依頼主の校正を省いて、責任をもってその印刷を請け負ったとして、1字の誤植(それも、依頼主のクセ字を判読し間違えて)が見逃され、しかも配られてしまった。これによって社会的に地位が高いとされているその依頼主の信用が著しく傷ついたとします。勿論、これは依頼主にとっては重大な問題です。その名誉毀損の代償として零細業者なら倒産しかねない高額の賠償請求をされる、ということもあり得ます。300文字足らずのハガキでも完全を期すには慎重さを要求されます。これが5,000文字だったらどうでしょう? 10,000文字なら…?  そうした危険性を経験的に知っているからこそ、依頼主に校正して戴くのが商慣例となっている訳です。
 依頼主は「プロに頼めば大丈夫」と過大に期待し、業者側は契約成立の足を引っ張りそうなネガティブな話は極力避けたい、と説明不足になりがちなのが、自費出版業界の現状ではないでしょうか。
  勿論、こちらの守備範囲はここまでだからと言って、依頼主の過誤をみすみす見逃すわけには参りません。陥りやすいミスは、未然に防ぐことを常々心掛けております。この仕事の性質上、高齢の依頼主様も多いので、失礼ながら、その御年齢、原稿やお手紙の文字の筆跡の確かさ、電話での遣り取りでの判断力の明晰さ、等を勘案して、(おこがましいですが)必要に応じて出来るだけの手助けをし、守備範囲の出来うる限りのカバーをして差し上げたい、という姿勢でやって参りました。
  しかし、コストの点だけ考えても、依頼主自身が仮に10部の300句集のために15時間を校正に掛けたとしても、自分の句集ですから、コストの意識が薄いと思うのです。自費出版業者はこれを業としている以上、例えばアルバイトの時間給の何倍かを時間当たりのコストとして見積もらなければ、成り立ちません。自費出版業者はその時間を数万円のコストとして見積もらなけれならないのです。従って、掛けられる時間にも自ずと限界があることは、ご理解頂けるとのではないでしょうか。
  率直に申し上げます。「貴方の時間を、目に見えないコストとして貴方の元原稿にそして著者校正に、充分過ぎるほど掛けてやって下さい。それは必ず報われます」それが自費出版成功の秘訣です。

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